はじめに
このブログでは、2013年7月から鑑賞した映像作品や舞台のを記録しています。
わたし自分が作品に対してどう感じ、どう解釈したかをまとめているので、
恐らく大変一人よがりな内容になっていることでしょう。
あなたの考えと違ったり、誤った見方をしていることもあるかと思います。
その時は、是非わたしに指摘してください。
より作品を知り、楽しむことができますから。
焦点について
映像作品を鑑賞する際、あなたはどのポイントに注目するでしょうか。
役者の表情に注目したり、カメラワークを徹底的に研究したり、劇中の音響に耳を澄ます人もいるでしょう。
人それぞれに多種多様な見方があってしかるべきですし、その方法に正解はありません。
しかし、目的を持って作品を鑑賞しなければ、自身の中で作品を反芻することも出来ず、
ただ"作品を観た"という経験だけが残ってしまうのではないでしょうか。
わたしは、さまざまな作品を鑑賞していく中で"心を動かす面白さはどこにあるか"に注目していることに気づきました。
そして、心に残る作品には、必ず"面白さ"が存在していたのです。
しかし、一言で面白さと言ってもその範囲は広大であり、まるで薄霧の中を彷徨うかのように漠然としています。
そこでわたしは、自分が「面白い!」と感じた作品に必ず含まれている5つの要素を
作品の面白さを分析するための指標として設けました。
ひとつめは、新しさ。
ふたつめは、分かりやすさ。
みっつめは、興奮するスリル。
よっつめは、魅力的なキャラクター。
いつつめは、印象に残るシーン。
「新しさ」、は感動するための材料の一つです。
人は知らない知識に対して非常に貪欲です。
観たことのないもの、体験したことのないものに対して感じる驚きはセンセーショナルに記憶に刻まれます。
しかし、あまりに前衛的すぎては感動を与えることは出来ません。
逆に、作り手の挑戦する気概がなければ「新しさ」を感じることは出来ません。
「新しさ」とは、作品からあふれだすエネルギーを最も感じられる要素でもあります。
作品の面白さを記憶に残すために「新しさ」は欠かせないものであるといえます。
人を作品に惹きつけるために、欠かせないものであるでしょう。
「分かりやすさ」は、人に波及するための材料の一つです。
新しい作品に触れる際、人はいくつもの壁を乗り越える必要があります。
その壁が高ければ高いほど、多ければ多いほど、人はその途中で諦めてしまい、作品に手を触れずに立ち去ってしまいます。
「分かりやすさ」は、作品を手にとってもらうための、作品を楽しんでもらうための最も重要な要素です。
人は親しみを感じるものに対して手を伸ばしてしまうものです。
未知のものに対しての好奇心よりも、見知ったものに安定を求めてしまうのは人間の本能と言えます。
「分かりやすさ」によって作品はさらに波及し、多くの人間を感動させることができます。
「興奮するスリル」は、作品に没頭するための材料の一つです。
例えばジェットコースターは最もスリルを体感できるアトラクションですが、
もしもレールが落ち続けるだけの
「魅力的なキャラクター」は、作品に命を吹き込む材料の一つです。
「印象に残るシーン」は、時代に残されるための材料の一つです。
この5つの指標でもって分析したグラフを記事の中で掲載しています。
数字としての記録ではなく、グラフを通して作品の長所と短所を浮き彫りにし、
さらに作品の内側を分析していくための、あくまで個人的な指標です。